2016年01月17日

一億総活躍社会の実現に向けた介護分野の取組

2016年1月12日,厚生労働省は,「第1回介護のシゴト魅力向上懇談会」の資料を公表した。
「介護のシゴト魅力向上懇談会」は,介護の仕事や職場の魅力向上を更に進めるため,業務プロセスの改善とテクノロジー(介護ロボット・ICT等)の活用による業務負担の軽減,生産性の向上等について,先進的な現場の実践を踏まえた有識者による議論を行い,今後の政策の検討の参考にすることを目的として,厚生労働省に設置された。


<一億総活躍社会の実現に向けた介護分野の取組> 【資料】

(1)「介護離職ゼロ」(第3の矢「安心につながる社会保障」)への重点的取組
@在宅・施設サービス等の整備の充実・加速化
・在宅・施設サービス等の整備を前倒し,上乗せ(2020年代初頭までに約38万人分増→約50万人分増)
A介護サービスを支える介護人材の確保
・介護人材の追加確保
・介護者の負担軽減に資する生産性向上
B介護サービスを活用するための家族の柔軟な働き方の確保
・介護休業の制度改革や働き方改革
C働く家族等に対する相談・支援の充実
・介護サービス等の情報提供など周知強化や相談・支援の充実

(2)2015年度補正予算(444億円)における「介護人材(約25万人)確保のため主な対策」
@離職した介護人材の呼び戻し
・再就職準備金貸付事業の新設 :2年勤務で返還免除(20万円×1回限り)
A新規参入促進(学生)
・介護福祉士を目指す学生への学費貸付の大幅拡充 :5年勤務で返還免除(80万円/年×2年),国庫負担9/10相当
B新規参入促進(中高年齢者)
・ボランティアを行う中高年齢者への入門的研修・職場体験の実施等
C離職防止・定着促進,生産性向上
・雇用管理改善の推進(コンテスト・表彰の実施,助成金の拡充(2016年当初予算)
・事業所内保育所の整備・運営支援,介護ロボット・ICTの活用推進

(3)2015年度補正予算案および2016年度当初予算案における「介護の生産性向上関係施策」
@介護事業所における文書量の半減
・2015年度補正=600万円
・2016年度当初=1.3億円
A介護ロボットの効果的な活用方法の検討・開発
・介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業 :2015年度補正=1.5億円
・介護ロボット開発等加速化事業 :2016年度当初=3億円
Bロボット等の導入支援
・介護ロボット等導入支援特別事業 :2015年度補正=52億円


→しかしながら、「介護離職ゼロ」は単なるキャッチコピーであり、根本的な対策となる「介護サービス単価の増額」は話題にも上らないのはいかがなものかと・・・、と思いますが皆さんは如何に考えられますか?
posted by aigokaicenter at 10:50| Comment(0) | ふくしのこと
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